HUASHENG PRECISION · 2026年9月17日更新
PEEKとPEI(ULTEM)の比較:グレードから選ぶ切削部品材料
PEEKとPEIは材料の系統を示す名称であり、そのまま置き換えられる仕様ではありません。実際に購入する素材のグレード、強化材、使用条件を比較します。ULTEMはSABICのPEI系材料のブランドで、用途に応じた配合も含まれます。
条件を整理する確認表
表は横にスクロールできます。
| 比較項目 | PEEKの候補 | PEI・ULTEMの候補 |
|---|---|---|
| グレード・強化材 | メーカー品番と、無充填・ガラス繊維・炭素繊維などの区分を指定。 | PEIまたはブレンドの品番を確認。すべてのULTEMを無充填PEIと扱わない。 |
| 温度と荷重 | 該当する試験方法、時間、荷重のデータを確認。 | 同じ条件のデータを比較。温度の数値ひとつを部品の使用限界としない。 |
| 洗浄・滅菌 | 薬品、濃度、温度、予定回数を指定してグレードごとに確認。 | 使用グレードとサイクルを確認。医療向けも一律の回数上限では比較しない。 |
| 外観 | 実際の素材の色、充填材、許容する加工跡を確認。 | 透光性が必要なら、グレード、肉厚、必要な見え方を確認。 |
| 部品としての価格 | 素材の入手性、購入寸法、加工、歩留まり、必要資料を比較。 | 同じ形状・数量で比較。材料名だけで固定の価格比率を決めない。 |
同じ条件の材料データを比べる
連続使用の指標、短時間の荷重たわみ温度、ガラス転移温度は異なる内容を示します。これらを混ぜて順位を決めず、特性名、試験方法、条件を候補ごとに記録します。使用環境が資料の対象外なら、材料供給元に確認してください。
切削用素材の由来も指定
素材メーカー、品番、強化材、代替の可否を明記します。樹脂のデータシートだけでは、納入される丸棒や板材の由来と状態は特定できません。必要な材料資料と、見積で素材をどう特定するかも確認します。
検討例:繰り返し洗浄する機器筐体
PEEKとPEIを選ぶ前に、洗浄剤と洗浄工程全体を整理します。締結荷重、肉厚、外観条件も別の確認項目です。適合性は完成した設計として評価する必要があり、この比較では無制限の洗浄・滅菌寿命を想定しません。
比較見積を同じ条件で依頼
両候補に同じ図面改訂と数量を使用し、素材寸法、加工、仕上げ、検査に差が出る場合は区別してもらいます。設計で代替を承認していなければ、代替材料は比較用であり発注材料の変更許可ではないと記載してください。
参照する一次資料
参考資料の掲載は、当社が認証・認定を受けていることを意味しません。指定グレードと適用条件を確認してください。